日蓮宗
〔沿革〕
教主釈尊の使い上行菩薩の自覚に立たれた宗祖日蓮上人が、建長5(1253)年4月28日に、故郷の清澄山において法華経を最初に弘通し、立教開宗されたことに由来する。日蓮聖人在世期には東国に日蓮一門が形成され、滅後には身延、鎌倉をはじめ各地に門流による興学布教を展開し、明治9(1876)年日蓮宗を公称し今日に至っている。総本山には多数の御真筆、霊跡を格護する。
〔教義〕
日蓮上人の信解体得された教主釈尊の正言たる法華経に帰依し、仏使日蓮上人に導かれて釈迦仏、法華経の説示する皆成仏道・久遠実成・事の一念三千の教理を体し、法華経の題目すなわち南無妙法蓮華経を身・口・意三業に受持し、諦法への折伏諫暁と法華経の流布を三世にわたって行い、本門の題目、戒壇、本尊を建立し仏国土顕現、立正安国の実現をめざし、かつあらゆる思想を同顕して妙法に帰せしめもって即身成仏の大果を成ず。
『現代仏教情報大事典』より引用
発行所---(株)名著普及会/発行者---小関貴久