【寺院名】瑞雲山 龍福寺(りゅうふくじ)

【宗派名】曹洞宗 格地
【別名】
【住所】山口県山口市大殿大路119
【本尊】釈迦牟尼佛
【開山】雪心真昭
【開基】大内義隆卿
【由緒】龍福寺は、建永元年大内満盛が創建したもので、もとは白石の地にあり宝珠山瑞雲寺と号した。享徳3年大内教弘が雪心和尚をむかえて中興開山、曹洞宗に改め瑞雲寺龍福寺と改称、後奈良天皇の時、大内義隆は奏請して勅願寺とするが、天文の乱の兵火にかかり諸堂は焼失した。大内氏滅亡後毛隆元は、後奈良天皇に綸旨を賜わって、龍福寺を由緒ある大内氏跡地に建立し、義隆の菩提寺とした。この隆元建立の堂宇は明治14年、火災のために焼失し、禅堂と山門とが残った。その再建に際し、吉敷郡、氷上の興隆寺釈迦堂を移して造立したのが現在の本堂である。この本堂は室町時代の代表的な寺院建築で、大内氏の気宇の広大さがうかがえ、次にくる城郭建築を彷彿させるものがある。なお山門は、一部候補の材料はあるが桃山時代の形態をよく存している。
【寺宝】境内―大内氏の館跡として国指定の史跡となっており、昭和53年には金銀の粉を塗ったと思われる軒瓦が発見され、現在も発掘がつづけられている。/本堂(重文)/山口古図/その他大内家・毛利家文書多数