【寺院名】太平山 龍泉禅寺(りゅうせんぜんじ)

【宗派名】曹洞宗
【別名】第一関
【住所】福井県武生市深草区1-10-3
【本尊】釈迦三尊像
【開山】通幻寂霊禅師
【開基】越前守護
【由緒】龍泉寺は、応安元年(1368)に曹洞宗太本山総持寺の開祖瑩山禅師の三代目法孫通幻寂霊禅師によって開創された。禅師滅後は遺命により年々交代する輪番住職によって維持してきたが、江戸時代に入り慶長20年(1615)旧武生領主本多富正公が壇越となり、その後享保2年(1717)に至り輪番制を廃して独住制へと変更され、明治維新をむかえるまで禅の修行道場として50名程の雲水が絶えず常住し、北陸第一関の面目を天下に誇示してきた。しかし、明治の藩籍奉還で本多家の財政も苦しく庫裡のみを残すだけとなってしまい、以後約100年間歴代住職は本堂再建の願いを抱き続け昭和48年4月遂に待望の現本堂並びに諸堂が完成し、現在3000坪の境内地には開山禅師の墓所及び大壇越本多家累代の県内最大級の大墓石郡がたちならんでいる。
【寺宝】釈迦三尊像(市文)/徳川家康・秀忠・結城秀康公の木像(市文)―家康像は天下三木像の一つに数えられている/結城秀康画像(市文)/通幻語録(市文)/涅槃図(市文)/開山・我山・舜国の三体御尊像等文化財が霊光殿に展示されている