【寺院名】両界山 横蔵寺(よこくらでら)

【宗派名】天台宗
【別名】
【住所】岐阜県揖斐郡谷汲村神原
【本尊】薬師如来
【開山】伝教大師
【開基】
【由緒】横蔵寺は、延暦20年(801)伝教大師最澄が、桓武天皇の勅願により比叡山延暦寺の本尊と一木分体の貴い薬師如来像を安置すべき聖地を求めて諸国行脚をしていた折り、白山権現の託宣をうけ、この地に伽藍を建てて薬師如来を奉安、大師がこの地にくると笈が横になって動かなくなった奇瑞をもって横蔵寺と名づけられた。なお山号の両界山は胎蔵界、金剛界に由来するものである。天暦元年(947)に村上天皇の勅願で会式が営まれ、その縁故を以て毎年会式縁日が千年の歴史を持って執行され、年々歳々老若多数の結縁をなして今日に至っている。その後、戦国の厄火に焼かれ、少なからず衰退するが、慶長15年徳川家康により、院内山林所在の山麓並に坂本村(旧横蔵村)一ケ村の高を朱印として賜られ、寛永年間に再興され、現在に至る。
【寺宝】本尊薬師如来(重文)/十二神将(重文)/四天王(重文)/深沙大将(重文)/大日如来(重文)/仁王尊(重文)/坂彫法華曼荼羅(重文)/その他多くの寺宝を蔵し「美濃正倉院」とさえいわれている