【寺院名】雲照山 妙感寺(みょうかんじ)

【宗派名】臨済宗妙心寺派
【別名】
【住所】滋賀県甲賀郡甲西町妙感寺1757
【本尊】十一面千手観世音菩薩
【開山】微妙大師
【開基】微妙大師
【由緒】妙感寺は、今を去る620年余の昔、京都の大本山妙心寺第2世授翁宗弼大和尚によって開かれた。授翁宗弼大和尚は建武(1334-36)中興の元勲万里小路中納言藤原藤房卿で、後世、楠正成、新田義貞とともに建武の三忠臣と讃えられた人である。授翁は三雲の郷の山ふかく住みなれてと題して歌を詠み、丹波・吉野の旧詠とともに、草庵の障子に書遺された。これを三所の倭歌と称し、現在貴重な什宝として秘蔵されている。かくて康暦2年(1380)3月28日、85歳で端座示寂され、遺言に依り当山西頭に埋葬された。現在の開山塔(五輪塔)がその御墓所である。授翁生前の安居の草庵を改め、遺歌の意を体して雲照山妙感寺と名づけられ、現在に至り、授翁滅後、その高徳を讃えられて、万治2年(1659)に後西院天皇より神光寂照禅師、明治天皇より円鑑国師、昭和天皇より微妙大師の諡号を贈られるなど数々の栄誉を賜っている。
【寺宝】本尊十一面千手観世音菩薩木座像(町重文)/千手観世音菩薩像(秘佛)後醍醐天皇御下賜/明治天皇勅書/三所倭歌(微妙大師真筆)/殿中対面図/微妙大師木座像(町重文)/閻魔大王木座像/その他多数の寺宝あり