【寺院名】新宮山 満福寺(まんぷくじ)

【宗派名】高野山真言宗
【別名】但馬の高野山
【住所】兵庫県養父郡養父町一二所724
【本尊】千手観世音菩薩
【開山】
【開基】行基菩薩
【由緒】満福寺は寺伝によれば、今から約1250年前、聖武天皇(在位724-749)の天平年間に行基菩薩によって開基された。本尊は行基自ら刻んだと伝えられる、等身大の秘仏・千手観世音菩薩である。創建時一人の翁、即ち新宮権現が訪れ、山の守護神となる。山号を新宮山と呼ぶのはこのためで、熊野信仰霊場でもあった。盛時には、山上に七堂伽藍19坊があった。弘仁年間(810-24)、弘法大師来錫を契機に真言密教の道場となる。天正年間(1573-92)、豊臣秀吉の山陰攻めの際、伽藍はほとんど焼失し、多くの伽藍僧坊の跡が残っている。同寺は真言密教の道場として、多くの真言僧を輩出し、明治5年(1872)の学校令が施行されるまで、一般の人達も弟子達と一緒に勉学し、広い地域の人々の教育に貢献した。天平以来幾多の興亡を繰り返すも、但馬高野として法灯連綿と今日に至っている。
【寺宝】安産秘符畸庵の間−−但馬・城崎出身の南画の大家斉藤畸庵の山水画の室/その他、鎌倉期から室町期の仏画や襖絵など