【寺院名】曼殊院(まんしゅいん)

【宗派名】天台宗
【別名】
【住所】京都府京都市左京区一乗寺竹之内町42
【本尊】阿弥陀如来
【開山】中興開山良尚親王
【開基】
【由緒】曼殊院は、もと伝教大師の草創に始まり(8世紀)、比叡山西塔北谷にあって東尾坊と称した。天暦元年(947)、同院の住持、是算国師は菅原氏の出身であったので、北野神社が造営されるや、勅命により別当職に補せられ、以後歴代明治の初めまで兼務した。天仁元年(1108)学僧、忠尋座主が住持であった時、東尾坊を改めて曼殊院と称した。現在の地に移ったのは明暦2年(1656)で、桂宮智仁親王の御次男(後水尾天皇猶子)良尚法親王の時である。親王は同院を御所の北から修学院離宮に近い現在の地に移し、造営に苦心された。庭園、建築ともに親王の識見、創意によるところ多く、江戸時代初期の代表的書院建築で、その様式は一つ一つに桂離宮と心つながる造営の流れが生かされている。曼殊院は、すべて良尚法親王の教養と趣味の広さから築きあげられ、歴代、学徳秀れた僧の多かった名刹である。
【寺宝】黄不動尊像(国宝)/古今集切(国宝)/元三大師木像(重文)/般若心経(重文)/後醍醐天皇宸翰御消息(重文)/草虫図(重文)/竹虎図(重文)/古今傳授資料(重文)/教訓鈔(重文)/立花300枚(重文)/小書院(重文)/大書院(重文)/庫裡(重文)