【寺院名】善気山 本山獅子谷法然院(ほんざんししがたにほうねんいん)

【宗派名】単立
【別名】萬無教寺
【住所】京都府京都市左京区鹿ケ谷御所ノ段町30
【本尊】阿弥陀如来
【開山】法然房源空上人
【中興】萬無上人
【由緒】本山獅子谷法然院は、専修念佛の元祖・法然上人(1132-1212)が、弟子の安楽、住蓮などとともに念仏三昧を別行し、六時礼讚を唱えられた遺跡である。当時の草庵は大文字山の東南にあったが、建永元年(1206)、後鳥羽上皇熊野臨幸の留守に、院の女房2人が安楽、住蓮を慕って出家し、上皇の逆鱗に触れたことにより、長く荒廃していた。江戸時代に入り、浄土宗知恩院第38世萬無上人が、宗祖法然上人の遺跡が久しく荒廃していることを嘆き、4代将軍家綱公に具申して、善気山の麓に新たに境内地2000余坪を拝領、弟子の忍澂上人に造営を命ぜられた。途中萬無上人の病気のため工事を急ぎ、延宝9年(1681)5月、諸堂が完備した。萬無上人は寺法十七箇条を立て、独立の一本山として、知恩院塔頭の四院、京門中の6役に承認された。境内の風致は、黄檗宗独湛禅師の指南により、中国廬山の風を移したといわれる。
【寺宝】選択本願念佛集延応本/墨絵二十四孝図(伝狩野永徳筆)/桐に鳳凰金屏風(狩野伊川栄信筆)/四季草花図屏風(立林何)筆/当麻曼荼羅図(伝恵心僧都源信筆)/善導大師像(伝狩野元信筆)/法然上人像(伝狩野之信筆)/その他多数あり