【寺院名】常霊山 本興寺(ほんこうじ)

【宗派名】法華宗陣門流 別院
【別名】文晁寺
【住所】静岡県湖西市鷲津384
【本尊】釋迦牟尼仏
【開山】大慈悲院日乗聖人
【開基】
【由緒】常霊山本興寺は永徳3年(1383)までは真言宗の寺であったが、越後本成寺の門祖日陣聖人の教化により、現在の法華宗になった寺である。当時の住職は日陣聖人の弟子となり、名を日乗と改め、その日乗聖人の開基になっている。戦国時代には今川氏をはじめ地方の豪族の帰依を受け、特に徳川家康より御朱印地を拝領、長い間優遇されていた。本堂は日本・中国・インドの様式を巧みに折り混ぜた室町時代の特徴をよく残しており、現在は国の重要文化財に指定され、法華宗別院と称している。大書院には画聖谷文晁の名作、襖絵および四季山水の大壁画があり、一名文晁寺ともいわれている。その他、国指定の重要文化財や県指定の重要文化財など、古典文化の香り高い美術品を数多く蔵し、境内は桜やミヤマツツジの名所としても名高い。
【寺宝】本堂(国宝)/法華経絵曼陀羅(国宝)/紺紙金字法華経(国宝)/後伏見帝・深草帝親翰(県重文)/仁和寺門主寛性法親王(県重文)/谷文晁筆壁画および襖絵(県重文)/桃山屏風一双/遠州流庭園/その他多数