【寺院名】大洞山 法幢寺(ほうどうじ)

【宗派名】曹洞宗 格地
【別名】文殊寺(寺号)
【住所】北海道松前郡松前町字松城307
【本尊】釈迦牟尼佛
【開山】開闢始祖 天室宗源 開山 月巣寿泉
【開基】松前家 三代 義廣 四代 季廣
【由緒】法幢寺は、山号を大洞山と号し、本尊に釈迦牟尼佛を祀る曹洞宗の寺院である。同寺は、若狭(福井県)の僧宗源和尚によって文明2年(1470)松前大館に開創されたが、永正10年(1512)戦禍に遭い焼失した。下って、天文15年(1546)松前家3世義廣、4世季廣の2代にわたり再興がなされ、羽後圓通寺寿泉和尚を開山に請し、以後、松前藩主松前家の菩提所となった。江戸時代を通じて、触頭に任職し、蝦夷地における宗教行政の一翼を担い、寺運は大いに栄えた。明治元年(1868)に起こった箱館戦争の戦火を受け焼失するが、天保年間(1830-44)に再建された山門、松前家御霊屋(歴代藩主霊廟)は、戦火を免れ、現存している。開創以来、様々な変遷を経てきたが、昔も今も人々の厚い信仰を集め、参拝客はあとをたたない。
【寺宝】十代藩主矩広筆涅槃図/伝兆殿司筆十六羅漢図/伝説「手長池の皿」/その他多数