【寺院名】金城山 寳寿院(ほうじゅいん)

【宗派名】高野山真言宗
【別名】文殊寺(寺号)
【住所】富山県上新川郡大山町文珠寺1147
【本尊】大日如来
【開山】宗信(中興一世)
【開基】良舜僧正
【由緒】寳寿院は、承久2年(1219)、泉州武部の良舜僧正が数十名の従者と共に諸国化度の途中、持仏である文殊菩薩を安置し、七堂伽藍を建立し、寺名を文殊寺とし宝寿院と呼称、従者50名に坊舎を造ったのが始まりとされている。応仁の乱(1467-1477)で災害を受けるが、明舜法印によって復興。しかし天正年間(1573-92)上杉謙信の兵火により伽藍を焼失、坊舎の衆徒も還俗し農夫となった。慶長4年(1599)、宗信大徳が諸国巡化の折、同所に足を駐め、宝寿院を再興。これをもって中興第一世とする。その間、元禄14年(1701)、第10世光遍法印の代に中坪より梅ノ木に移転。以後、本堂をはじめとして参道、地蔵堂などを整備し、現在の山容ができあがった。文殊寺の地名は、衆徒が還俗した際、その地を文珠寺村と名づけたことによる。700年に及ぶ寺歴を誇る北陸の名刹である。
【寺宝】棟札(文化財)--柾目杉、表面-承久2年、裏面-應仁元年刻字/三千佛の内一軸現在賢劫一千佛(県文)/朱山門、二階立楼門(町文)/薬師瑠璃光如来木像--三尺座像、総高五尺蓮華台上(由来仏)/その他多数あり