【寺院名】東光山 法界寺(ほうかいじ)

【宗派名】真言宗醍醐派 別格本山
【別名】日野薬師
【住所】京都府京都市伏見区日野西大道町19
【本尊】薬師如来
【開山】日野家宗
【開基】
【由緒】法界寺は、伝教大師(767-822)の開基にて、昔は天台宗であったが、現在は真言宗醍醐派に属し、一般に日野薬師又は乳薬師として知られている。日野は藤原氏の一門であった日野氏の荘園のあったところで、日野家宗が円仁により贈られた薬師如来像を安置するため別業を改めて寺とした。本尊の薬師如来像は内陣厨子の中に安置され、胎内に伝教大師作と伝えられる胎内仏が蔵められ、往古より安産、乳護の霊験著しく秘仏となり、今日でも婦人の厚い信仰が絶えない。また、阿弥陀如来座像は平等院本尊に最も近い定朝形式の優れた仏像で、円満豊麗な藤原時代阿弥陀仏を代表するものである。この堂は日野氏一族の持仏堂とされ、浄土真宗開山親鸞聖人も、承安3年(1173)この地に誕生され、幼時親しく礼拝、初めて仏縁を結ばれた本尊として真宗門徒渇仰の御堂でもある。
【寺宝】阿弥陀堂(国宝)/阿弥陀如来座像(国宝)/天人壁画(国宝)/薬師堂(重文)/薬師如来像(重文)/十二神将像(重文)/日光・月光菩薩像/その他