【寺院名】慈雲山 普門寺(ふもんじ)

【宗派名】臨済宗妙心寺派 一等地
【別名】
【住所】大阪府高槻市富田町4-10-10
【本尊】釋迦如来 十一面千手千眼観自在菩薩
【開山】説巖禅師
【開基】細川摂津管領晴元公
【由緒】普門寺は明徳元年(1390)、説巌和尚によって開山されたが、創建当時は普門寺および現在の本照寺も含む大境内に建っていた。室町後期に管領細川晴元の外護により再建、再び竜溪和尚により現在地に方丈を移築再上棟した。諸堂を中興した竜溪和尚は承応3年(1290)、明の高僧隠元禅師が長崎に来るのを知り朝廷に奏上し、明暦元年(1655)、隠元を普門寺に請願して迎えた。7年半在住され、その間禅師の徳を慕って参禅する者が絶えず、後水尾上皇もしばしば禅師を召されて禅法を御聴受された。また、細川晴元は晩年落髪して入道し、京都の天竜寺、竜安寺を経て普門寺に居住し普門寺で没した。普門寺で祀られている毘沙門天は、開運福徳の商工産業の守護神で、民衆の招福除厄として霊験あらたかな護法善神である。昭和60年(1985)には創建六百年を記念して、本堂、慈眼堂等の新築復元が行なわれた。
【寺宝】釈迦如来(中国唐時代)/十一面千手千眼観自在菩薩/毘沙門尊天(弘法大師作)/迦葉尊者・阿難尊者(中国范道生作)/方丈(国重文)/史跡名勝庭園