【寺院名】法華山 普門院(ふもんいん)

【宗派名】高野山真言宗
【別名】観音寺
【住所】和歌山県伊都郡高野口町伏原154
【本尊】十一面観音
【中興】行基菩薩
【開基】聖徳太子
【由緒】普門院は、厄除観音の名刹で聖徳太子により開基された。推古朝の頃、霊夢を見た聖徳太子は、この地を訪れ、自ら堂宇を創建、1寸8分の本尊を安置し、法華経の一部を金字で写経して寺域に埋め、国家鎮護の霊場として法華山普門院の名をつけ、境内1町歩を付与されたと伝えられている。本堂前には、観世音が坐っておられたと伝えられる影向石が今もある。天平年間、行基菩薩が本尊の霊徳を慕い、自ら1尺2寸の観音像を刻み、古霊を収めて本堂を中興したが、二度の兵火のため、堂宇はことごとく焼失した。幸い本尊だけは、影向石の下に難を免れて今もなお開運厄除け、病気平癒、学問上達の霊験を顕わされ、厄除け伏原観音として尊信されている。また大師堂に祀られている大師坐像は、開運大師として多くの人々の帰依を集めている。
【寺宝】本尊十一面観音(町文)--鎌倉後期作/十一面観音一躰/両界曼荼羅・星供曼荼羅/その他多数あり ※厄除伏原観音霊場、紀井之国十三佛霊場、ぼけ除け二十四地蔵尊第8番札所、紀井西国27番札所