【寺院名】大成山 普門院(ふもんいん)

【宗派名】曹洞宗 別格地
【別名】
【住所】埼玉県大宮市大成町2-402
【本尊】南無釈迦牟尼佛
【開山】月江正文禅師
【開基】金子駿河守大成十郎家忠
【由緒】普門院は、関東屈指の名刹の寺院である。今から550年ほど前、時の領主・金子駿河守大成が、曹洞の巨匠、月江正文禅師の弟子となり、名を幻公庵主と改め、やがて城館をそのまま禅苑として自ら開基となって禅師を開山に拝請した。山号は駿河守の号をとって大成山と名づけ、寺号を本尊のお経「観音普門品」の普門院とし、以来、この地一帯を大成と呼ぶようになったという。これが古文書に伝わる普門院の始まりである。開創以来、同院の法燈は、たゆまなく受け継がれ、人々の厚い信仰を得て今日に至っている。また第42世阿部道山師は、国際的な視野の広さで知られ、昭和33年(1958)にタイのバンコクで開かれた世界仏徒大会に出席、帰国後も世界平和のため親善を尽した。また同師は、普門院に現存する小栗上野介の伝記を記し、昭和天皇に献上され、御台覧の栄に浴している。
【寺宝】月江正文禅師頂相(県文)/高蒔絵の飾り棚(市文)/キャラ、紅シダレ、タラヨウ、イヌツゲ(市天然記念物)/梵鐘(県内最大)/狩野探幽の三幅対「三尊仏」