【寺院名】清安山 不動院(ふどういん)

【宗派名】真言宗豊山派
【別名】板橋不動
【住所】茨城県筑波郡伊奈町板橋2、370ノ1
【本尊】不動明王
【開山】弘法大師
【開基】弘法大師
【由緒】清安山願成寺不動院は、旧国宝本尊不動明王並びに脇士両童子をいただく関東の霊窟、三密加持の道場である。大同3年(808)、弘法大師が諸国行脚のみぎり、錫を御聖にとどめ、一刀三礼の古式に則って自ら彫刻なされたのが、本尊不動明王である。そこに二間四面の草堂を営み、住民のため求子安産を祈られこの本尊を安置された。これが不動院の開基と伝えられている。不動院は、嘉吉元年(1441)と天正(1573-92)年中の二度の戦火を受け、灰燼と化してしまったが、文禄年間(1592-96)、元禄年間(1688-1704)、安永年間(1772-81)と何年にも渡って再建を繰り返した結果、ついに江戸時代を通じて関東に誇る名刹の地位を保つに至った。さらに昭和年間にも大修復を行い、現在も往古の美を呈している。不動院の三重塔、本堂は、その美の代表とも言えるもので、貴重な文化遺産である。
【寺宝】本尊不動明王並両童子(国重文)/本堂(県重文)/三重塔(県重文)/楼門(県重文)