【寺院名】別格本山 両子寺(ふたごでら)

【宗派名】天台宗
【別名】両子山
【住所】大分県東国東郡安岐町大字両子1548
【本尊】十一面千手観音両子大権現(神仏混合)
【開山】仁聞菩薩
【開基】養老2年(718)
【由緒】両子寺は1270余年前、第44代元正天皇の御代、養老2年(718)仁聞菩薩により開創された、神仏合祀の日本稀有の寺院である。六郷万山総持院であり、古くは藩主松平侯の祈願所で、奥の院本殿は弘化3年(1846)松平侯により寄進されたものである。建物の裏には洞窟があり、不老長寿の霊水が湧出していることで知られている。本堂の護摩堂は、山岳修行の根本道場にして本尊不動尊をはじめ諸仏が祀られ、明治2年(1869)焼失後、20余年の歳月を費し、同25年に原型通り再建されたものである。四方宝形、扇垂木、二段化粧、ことに外陣の天井組木には故人の労苦が偲ばれる。今日においては厄除け、交通安全、虫封じ、安産祈願の道場として、また、坐禅止観、修行道場でもあり、参詣する人々があとを絶たない。
【寺宝】大聖不動明王/十一面千手観音/阿弥陀如来/薬師如来/普賢延命菩薩/両界曼荼羅/国東塔/鬼会面/その他多数