【寺院名】紫雲山 葛井寺(ふじいでら)

【宗派名】真言宗御室派
【別名】藤井寺
【住所】大阪府藤井寺市藤井寺1-16-21
【本尊】十一面千手千眼観世音
【開山】聖武天皇
【開基】行基菩薩
【由緒】葛井寺は、行基菩薩によって開眼された後、大同元年(806)平城天皇の皇子阿保親王が勅を奉じて伽藍の修復を、次いで親王子息の在原業平朝臣によって諸堂を造営された。永長元年(1096)大和明日香の軽里、藤井安基が当時の荒廃を歎き、伽藍の大修繕に尽力した。この事より安基の姓をとり、藤井寺ともいう。その後は、兵火による焼失や永正7年(1510)の大地震により、諸堂は荒廃する。しかしながら観音の霊場として、また西国三十三所巡礼第5番札所として庶民の信仰厚く、信者の有志協力を得、旧知に修築された。戦国末の本願寺と織田氏との争いの際にも織田方の禁制下にて安泰を得、その後豊臣秀頼公による四脚門の建立、そしてますます盛んになった大衆による観音信仰にて寺運を支え、今日に至っている。
【寺宝】千手千眼観音菩薩坐像(国宝)--唐招提寺、三十三間堂とともに三観音として有名である/四脚門(重文)/金銅宝塔、石灯籠(府文)/十一面千手千眼観音大画像/葛井寺境内絵図/大般若経600巻/その他多数