【寺院名】塔満山 福楽寺(ふくらくじ)

【宗派名】天台宗
【別名】大窪山
【住所】愛媛県東宇和郡宇和町河内
【本尊】十一面観音
【開山】安一大和尚
【開基】
【由緒】塔満山福楽寺は、別名を大窪山と言い、天台宗山門派に属する名刹の1つである。村上天皇の康保2年(965)、高盛城主大窪五郎四郎晴実(後に出家して安一和尚となる)の開基である。同寺には、本尊の十一面観音と脇侍不動明王、毘沙門天が安置されている。また、晴実守刀と国主西園寺公奉納の宝剣2振を蔵している。同寺は、村上天皇勅願所南予総祈願所として栄え、爾来1030年、海抜800メートルの地に七堂伽藍が建っていたが、それも前後7回の火災のために惜しくも焼失してしまった。その後、復興した伽藍も腐朽したので、それをきっかけに昭和26年(1951)に山麓に移転した。しかし、最近道路が山上に沿って開通したので、往昔の面目を整えるために、山上を開発して奥ノ院を建立することが決定し、平成4年秋に完成する予定である。
【寺宝】宝剣:三條小鍛治宗近、大窪晴実守刀/十二天画像/三幅対画像:十六善神、山王権現、九祖大師