【寺院名】玉泉山 福徳寺(ふくとくじ)

【宗派名】曹洞宗
【別名】
【住所】京都府北桑田郡京北町寺ノ下152
【本尊】地蔵菩薩
【開山】居山桂宅大和尚
【開基】
【由緒】福徳寺は、和銅4年(711)に行基が現在地から北数百メートルの大谷山の口に法相宗として開創し、聖武天皇の勅願により薬師七重塔が建立され、弓削寺と称した。応永3年(1396)焼失し、再建されたが、天正7年(1579)明智光秀が周山城を築くにあたって、本寺を破却して城の用材に充てたという。実質的な寺の建立は、元和元年(1615)京北町字塩田にある曹洞宗永林寺開山居山桂宅大和尚が富春庵と称する小さな禅庵を建てたことに始まる。亨保7年(1722)恵音禅智大和尚が堂宇を整備したが、安永8年(1779)火災に被り、翌安永9年現堂宇が再建された。福徳寺という寺名は明治15年(1882)からのことである。昭和50年(1975)保存庫が建立され、そこに安置の7体の仏像は平安末期の作で、うち3体は、昭和25年(1950)重要文化財に指定された。また、黒塗りに銀の面取りした障子と、九重の守の版木も貴重な文化財である。
【寺宝】薬師如来像(国重文)/持国天像(国重文)/増長天像(国重文)/如来形坐像 2体/版本大般若経600巻と釈迦十六善神画像/桃山時代の障子 4枚/道鏡の供養塔/九重の守の版木