【寺院名】朝日山 平等院(びょうどういん)

【宗派名】単立
【別名】
【住所】京都府宇治市宇治町蓮華116
【本尊】阿弥陀如来像(定朝作国宝)
【開山】明尊大僧正
【開基】藤原 頼通
【由緒】平等院は、11世紀中頃平安時代後期、藤原氏の全盛期に、宇治関白頼通が父道長の別荘を改めて寺院にしたものである。鳳凰堂は天喜元年(1053)に建立された阿弥陀堂で、平等院創建当時の唯一の建物である。軽快で優美な姿は平安貴族たちが夢にまで見た憧れの極楽浄土の宮殿であった。本尊阿弥陀如来像は、藤原時代を代表する彫刻家仏師定朝の晩年の傑作である。当時は、阿弥陀堂の他に金堂、講堂、法華堂、不動堂、経蔵、宝蔵などが建ち並び、その境内は旧宇治町の大半にわたる、実に広大なものだった。しかし、建武3年(1336)正月楠・足利の戦で建物の大半が焼失。現在は鳳凰堂と呼ばれる阿弥陀堂と鎌倉時代再建の観音堂(釣殿)と鐘楼が残っている。庭園は、平安時代庭園の遺構で、雄大で貴族好みの借景庭園であり、史蹟名勝庭園に指定されている。
【寺宝】鳳凰堂(国宝)/扉絵・還来迎図(国宝)/天蓋部分(国宝)/雲中供養菩薩像(国宝)/阿弥陀如来坐像(国宝)/壁画(国宝)/その他多数