【寺院名】三日山 如来寺(にょらいじ)

【宗派名】曹洞宗
【別名】寒巌禅師肥後入国第一古蹟
【住所】熊本県宇土市岩古曽町343
【本尊】釈迦如来・弥陀如来・薬師如来
【開山】寒巌義尹禅師
【開基】
【由緒】如来寺は、永延元年(987)に東大寺僧さいねんほうしが入宋帰朝した後、三日部落に創建されたのが始まりで、当時は、天台宗延暦寺派の寺であった。以後、如来寺の荒廃に吉保里越前守は、文永6年(1269)、道元に学んだ高僧寒巌禅師を請じて、禅寺として開山。寒巌禅師は、一大発願を起し教化を実践した。また、同禅師は、弘安元年(1278)、大慈寺も創建しており、爾来大慈寺の開山忌を如来寺の涅槃忌としたと伝えられている。永正年間(1504-21)に、同寺は、戦火を避け、現在の地に移転するも、その後も幾多の戦火に遭い伽藍は焼失してしまった。爾来、大慈寺は永平寺の加護を受け、本山役職を特選住持として任命、伽藍復興したが、如来寺は寒巌禅師始祖寺にもかかわらず忘れ去られ、村人達が今日を守護。現在、生涯教育に解放している。なお、熊本最古の曹洞宗寺である如来寺は、文化財の宝庫でもあり、本堂裏の竹林の中には、寒巌禅師の墓もある。また、ここ数年の調査では、天草四郎(1621?-38)が同寺で学んだという古文書が発見された。
【寺宝】薬師如来坐像(県文)/韋駄天尊像(市文)/釈迦如来坐像(県文)/五社大明神/阿弥陀如来坐像(県文)/聖観音石像/寒巌禅師倚坐像(市文)/その他多数