【寺院名】成相山 成相寺(なりあいでら)

【宗派名】高野山真言宗 別格本山
【別名】
【住所】京都府宮津市字成相寺339
【本尊】聖観世音菩薩
【開山】
【開基】真応上人
【由緒】成相寺は慶雲元年(704)真応上人の手によって開かれたとされている。成相寺という寺名の由来は以下のとおりである。一人の僧が雪深い山の草庵に篭って修業中、深雪のため里人の来往もなく食物が絶えて餓死寸前になった。死を予感した僧は「今日一日生きる食物をお恵み下さい」と本尊に祈った。すると夢とも現とも判らぬ中で、堂の外に狼のため傷ついた猪(鹿)が倒れているのに気づいた。僧として肉食の禁戒を破ることに悩んだが命に変えられず、猪(鹿)の左右の腿をそいで鍋に入れて煮て食べた。やがて里人達が登って来て堂内を見ると、本尊の左右の腿が切り取られ、鍋の中に木屑が散っていた。この木屑を拾って腿につけると元の通りになった。これよりこの寺を成合(相)寺と名づけ、願うことは必ず成り合う本尊として、多くの人々の信仰を集めている。
【寺宝】紅波離彌陀画像(重文)/丹後諸庄郷保田数帳目録(重文)/参詣曼荼羅/八字文珠画/守影農耕図屏風/単庵知伝水墨画/悉丹字母釈義/一色道政法華経八巻/仏像数十躰