【寺院名】稲園山 七寺(ななつでら)

【宗派名】真言宗智山派
【別名】
【住所】愛知県名古屋市中区大須2-28-5
【本尊】聖観世音菩薩・勢至菩薩
【開山】天平7年(735)
【開基】行基菩薩
【由緒】七寺は稲園山正覚院長福寺と号し、天平7年(735)行基菩薩によって開創された。河内権守紀是広が、7歳で死んだ愛児光麿の菩提を祈り、延暦6年(787)七堂伽藍と12坊を建立し、以来七寺と呼称されるようになった。堂塔は天慶4年(941)に焼失したが、仁安2年(1167)尾張権守安長朝臣が再興、その後現在の稲沢市七寺に移した。天正19年(1591)には清州城下に本堂が新築され、慶長16年(1611)現在地に移築された。それ以後、諸堂が次々と再建され、元禄13年(1700)には徳川光友により三重塔が再建、七堂伽藍の輪換の美を誇るに至った。明治12年(1879)智積院末となり、明治33年(1890)、本堂、弥陀三尊仏、一切経が国宝に指定され、大正14年(1925)には準別格本山に昇格した。昭和20年(1945)3月の戦火で焼失したが、弥陀三尊の脇侍観音、勢至の2躯は焼失を免れ、唐橿入一切経と共に国の重要文化財として広く信仰を集めている。
【寺宝】観世音菩薩座像(国重文)/勢至菩薩座像(国重文)/唐橿入一切経(国重文)