【寺院名】東明山 童学寺(どうがくじ)

【宗派名】真言宗善通寺派 別格本山
【別名】
【住所】徳島県名西郡石井町石井字城ノ内605
【本尊】薬師瑠璃光如来
【開山】白鳳時代
【開基】不詳
【由緒】童学寺は天武天皇(在位673-686)の勅願により、白鳳年間(650-)に開創された寺であり、四国では最古である。神童と呼ばれていた弘法大師の幼少年期、当山で学問の修業、書道の修禅に励み、のち「いろは四十八文字」の創作をしたところである。延暦23年延暦(804)に入唐した弘法大師は、恵果阿闍梨を師として和上より真言密教を授かり、帰国。のち、嵯峨天皇(在位809-823)の厄除けを祈願するため37日間の秘法を修した。満願の日、童学寺を真言根本祈祷霊場とする。天正年間(1573-92)、土佐の長曽我部元親の乱により、放たれた火は堂塔をなめつくしたが、奇跡にも本堂(薬師堂)は免れた。元禄年間(1688-1704)肥後の僧湛霊比丘は、大師の遺跡の荒廃を嘆き、豪族等の協賛を得て諸堂を建立した。なかでも歓喜堂は、尾張公の寄進による(江戸時代)木曽産の総檜の立派なものである。昭和9年(1934)弘法大師御遠忌記念として四国唯一の別格本山に昇格された。
【寺宝】薬師如来(国宝)/阿弥陀如来(準国宝)/観世音菩薩(準国宝)/毘沙門天(準国宝)/持国天(準国宝)/歓喜天(準国宝)/両界曼荼羅/茶吉尼天曼荼羅/その他、聖典多数