【寺院名】慧日山 東福寺(とうふくじ)

【宗派名】臨済宗東福寺派 大本山
【別名】
【住所】京都府京都市東山区本町15
【本尊】釈迦如来
【開山】聖一国師
【開基】九条道家
【由緒】時の摂政・九条道家が、奈良の東大寺と興福寺の威容を京の都にも、という念願で京都最大の大伽藍を造営したのが、慧日山東福寺である。嘉禎2年(1236)より建長7年(1255)まで実に19年を費して完成。工事半ばの寛元元年(1243)に、聖一国師を開山として天台・真言・禅の各宗兼学の堂塔を完備したが、元応元年(1319)、建武元年(1334)、延元元年(1336)の火災のため、大部分を焼失した。しかしすぐさま復興に着手し、貞和3年(1346)には、前関白・一条経通により仏殿の上棟が行なわれている。以前より京都五山に列せられていたが、再建後は完全な禅宗寺院としての寺観を整えるようになった。その後も足利義持、豊臣秀吉、徳川家康らの保護もあり、京都最大の禅苑として栄えたが、明治14年(1881)、火災により仏殿等を焼失。以後、明治23年、43年、大正6年〜昭和9年に再興工事が行われ、現在の威容が整備された。
【寺宝】三門(国宝)/禅堂、浴室、東司(とうす)、仁王門、愛染堂、六波羅門、月下門、十三重石塔(以上重文)/その他国宝・重文に指定されているものは、建築の他に仏像23体、絵画108点、文書・典籍類が260点にのぼる。