【寺院名】北陸山 東栄寺(とうえいじ)

【宗派名】天台宗 七等寺
【別名】
【住所】千葉県香取郡干潟町溝原
【本尊】聖観世音菩薩
【開山】聖武天皇 天平年間
【開基】行基菩薩
【由緒】東栄寺は、北陸山金剛院と号する天台宗の寺院である。聖武天皇の御代、天平年間(729〜749)行基菩薩の創建に始まり、その後建暦年間(1211-13)、什覚の中興と伝えられている。享和2年(1802)火災に遭い、諸堂を焼失すると同時に、数多くの寺宝も焼失してしまった。現在、境内地は951坪を有し、順次再建された本堂、観音堂、庫裡、表門、子安堂などが建っている。本尊は、檜材寄木造りの聖観世音菩薩立像で、県の文化財に指定されている。従来、境内の東隅にある薬師堂の中に、秘仏として祀られ、30年に一度開帳されたといい、もとは薬師像の脇侍である日光菩薩として造られたものが、什覚が寺を再興したときに観音像に造り変えられたと見られている。檀徒は300戸を有し、近隣の人々の信仰厚い古刹である。
【寺宝】本尊聖観世音菩薩(県文)/木彫りの五百羅漢(町文)/その他の寺宝は火災のため焼失