【寺院名】瑞応山 傳燈寺(でんどうじ)

【宗派名】臨済宗妙心寺派
【別名】宝亀瑞応山
【住所】石川県金沢市伝灯寺町ハ-179
【本尊】釈迦牟尼佛座像
【開山】法燈国師法嗣恭翁運良
【開基】二条家
【由緒】瑞応山傳燈寺は、恭翁運良によって開かれた臨済宗の寺で、後醍醐天皇(在位1318-39)・後小松院(在位1382-1412)・後柏原天皇(在位1500-26)3帝の勅願所として、多くの信仰を集めていた。室町時代には十刹に淮ぜられ、加賀五山派の中心的存在となるが、3度の兵火に逢い焼失。その後、江戸時代に藩主前田利常公は、由緒ある傳燈寺の荒廃を殊の外憂い、再興にかかったが不幸にも普請半ばにして去してしまったため再建はならなかった。そして明治4年(1871)の治世の変革ならびに廃仏棄釈の難に遭遇し、寺領等全て没収、堂塔破却の悲運に寺は衰退、以後荒廃の一途を辿った。現在の本堂は、明治34年(1959)同山49世無貫和尚によって再建されたものである。昭和の初め頃から無住の寺となるが、現住職宮崎元良が入寺し、法輪を広め、歴史ある同寺の再興に日々尽し、今日に至っている。
【寺宝】 絹本着色恭翁運良画像(市文)室町時代/後柏原天皇綸旨/勅願寺添状 3通/その他/出土品 宋天目茶碗 妙心三住千岳宗仭筆隻履達磨図