【宗派名】日蓮宗
【別名】
【住所】兵庫県尼崎市寺町１０
【本尊】一塔両尊の本尊
【開山】永存院日恩
【開基】
【由緒】長遠寺は観応元年(1350)現在の七ツ松のあたりに永存院日恩によって創建されたと伝えられる。天正2年(1574)辰己(現在の東本町)に長遠寺を建立する際に織田信長は荒木村重に命じて制札を与えている。当時の住職は第六世寿量院日鎮であり、この日鎮は後陽成天皇から法印の位を賜わり、天正16年(1588)には勅願道場として天下泰平を祈念せよと綸旨を下賜されている。これよりさき、天正6年(1578)荒木村重が信長に叛いたとき、追われて尼崎に逃れ、長遠寺に拠ったため焼き討ちにあった。慶長3年(1598)再建の時大橿那の甲賀谷又左衛門という人が殆んどの堂宇を寄進している。元和3年(1617)戸田氏鉄尼崎城築城の際、城下町整備のため他の寺と共にこの寺町に移転。日蓮宗の寺院としては京都以西で最初に建てられた寺であり、七堂伽藍を具備している寺は全国的に見ても数少ないのである。
【寺宝】多宝塔(国文)／庫裡(県文)／客殿(県文)／日蓮聖人御真筆／後陽成天皇御綸旨／織田信長制札／荒木村重制札／日蓮聖人註画讃五巻／金絲織出し大曼荼羅／釈尊涅槃図