【寺院名】真木山 長福寺(ちょうふくじ)

【宗派名】真言宗御室派 準別格本山
【別名】真木山
【住所】岡山県英田郡英田町真神414
【本尊】十一面観世音菩薩
【開山】
【開基】鑑真和尚
【由緒】長福寺は、奈良時代天平宝字元年(757)に孝謙天皇の勅願にて唐の鑑真和尚が開基された。その後一旦衰えていたが、弘安8年(1285)に天台宗の高僧円源上人がこの寺を中興され、以来天台宗と真言宗の住職が交代する時代があり、明徳年間(1390-94)に真言宗になった。当時山上には60余の寺坊があったが、江戸中期に25ケ寺、明治維新の際に4ケ寺になり、明治9(1876)年2月の火災によって奥の院の1ケ寺が残った。その残った1ケ寺が長福寺である。院号を般若院、山号を真木山といい、村名をそのまま寺の名前とした。古来より山上には俗人は居住できなかったので、従って勿論女人は登山できなかったが、文化(1804-18)文政(1818-30)より俗人も住み女人も登れるようになった。その後長福寺も遂に大正14年(1925)12月焼失し、昭和3年(1928)に現在の地に移転したのである。
【寺宝】本尊木造十一面観世音菩薩立像(国重文)/三重塔(国重文)/仏画・不動明王(国重文)、両部曼荼羅(国重文)、十二天(国重文)