【寺院名】正法山 長谷寺(ちょうこくじ)

【宗派名】曹洞宗
【別名】赤田の大仏
【住所】秋田県本荘市赤田字上田表115
【本尊】本師釋迦牟尼佛
【開山】是山泰覚大和尚
【開基】岩城 隆恭
【由緒】長谷寺の開創は、松ヶ崎光禅寺の是山泰覚大和尚が光禅寺を弟子の存孝に譲り、霊地赤田の滝の沢に庵を結び、滝沢山不動庵と称した安永4年(1775)とされている。3年後には丈六の阿弥陀如来を造立、その2年後の安永9年(1780)には御堂が完成し、遷座落慶式が行われた。天明4年(1784)岩城家4代目隆韶(たかつぐ)公より遺贈された豊山派総本山長谷寺(はせでら)の本尊と同木で彫刻された小仏を腹籠(はらごもり)として、御丈2丈6尺の総丈約3丈(約9メートル)の長谷十一面観世音菩薩の建立を発願し、同6年完成する。寛政5年(1793)は七間四面の大堂が完成。翌年には岩城隆恕(たかのり)公より正法山長谷寺の額と知行50石を賜り、藩の祈願所となる。明治21(1888)年4月4日の大火により全山の堂塔伽藍が焼失するが、23年に庫裡、29年に大仏殿を再興。同34年に本堂を再建して今日に至る。
【寺宝】藤原時代写経法隆寺一切経九十六 一巻(県文)/准胝観世音菩薩 金銅佛一躰(千年前印度で製作されたもの)/是山禅師看経日記/外古文書多数/長谷十一面観世音菩薩(通称赤田の大仏さん)