【寺院名】千葉山 智満寺(ちまんじ)

【宗派名】天台宗
【別名】千葉山
【住所】静岡県島田市千葉254
【本尊】千手観世音菩薩
【開山】広智上人
【開基】
【由緒】千葉山智満寺は宝亀2年(771)に広智菩薩により開かれた天台宗の寺である。開山の広智菩薩は法華経を中心とした天台の学問を修め光仁天皇におつかえし、天皇より御本尊の千手観音様をいただいて千葉山に移し智満寺を開創された。治承(1177-81)年中、源頼朝は天下平定を御本尊の冥助に依ることを感じ、仏恩報謝のため文治(1185-90)年中に千葉介つねたねを普請奉行に命じて本堂を再建し、種々の珍財を奉納し寺領を附して智満寺の基を創った。戦国時代には今川氏の信仰が篤く、諸堂の修理がされ、その後、徳川家康も動乱の世にあって出世開運を祈願し、現在の本堂を造営した。また千葉山頂の奥之院は阿修羅坊大権現が祀られてあり、防火災難除の守護神として商売繁昌と身心の健康を祈願する参拝者が多く、千葉山修験者の本尊となっている。
【寺宝】千手観音立像(重文)―行基菩薩作と伝えられている/阿彌陀如来及び諸尊像(重文)/智満寺本堂(重文)―茅葺き10間四面の入母屋造りの本堂は桃山時代の雄大豪放な建築様式である/仏舎利塔/称賛浄土経/その他、法華経の版木等、多数