【寺院名】片岡山 達磨寺(だるまでら)

【宗派名】臨済宗南禅寺派 一等地
【別名】
【住所】奈良県北葛城郡王寺町本町2-1-40
【本尊】千手観世音菩薩、聖徳太子、達磨大師
【開山】前住南禅特賜円照本光国師大和尚
【開基】聖徳太子
【由緒】達磨寺の創建は推古天皇の21年(613)、聖徳太子によるとされている。太子が片岡の地に遊行の際、道端で餓死に瀕していた異人に衣食を与えたが、翌日異人は死亡した。太子は側近に命じて葬らしめたが、後日その屍を検視したところ、層解して衣服のみが棺上にあった。世人は達磨のなせる業だと噂し、棺上に達磨を築き精舎を建立し、太子が自ら刻んだ達磨の木像を安置した。後に荒廃していたのを建久年間(1190-99)、解脱上人が達磨の木像を繕い、上に三層の塔を建立し、初めて達磨寺と称した。その後建仁寺の南峰禅師が大いに中興したが、兵火等により、現存するのは開山堂、庫司、片桐且元により建てられた庫裡、方丈などだけである。本邦最古の旧刹にして、由緒深いこと比類なき名刹である。昭和3年(1928)に久宮殿下の台臨も忝うした。
【寺宝】彫刻 木坐像千手観世音菩薩--大仏師雲溪作/彫刻 本尊木造達磨大師坐像(重文)/彫刻 木像聖徳太子坐像(重文)/金石文石造達磨寺中興記幢(重文)/絵画絹本着色仏涅槃図(重文)/方丈(県文)/松永久秀墓/片岡新介春利墓/その他、多数あり