【寺院名】安楽山 大通寺(だいつうじ)

【宗派名】曹洞宗
【別名】
【住所】愛媛県北条市下難波
【本尊】宝冠の釈迦如来
【開山】大暁禅師
【開基】伊予国主河野通朝
【由緒】平安前期に開創の前身があったとする説があるが定かではない。やや明らかになってくるのは貞和年中(1345〜1349)伊予水軍の河野通有の孫である通朝正宗が、大暁禅師を開山として拝請したという説である。大暁禅師は大応国師18哲のひとりで、太宰府にいたころ河野通有が大応国師門下の参禅者であった縁により開山となった。その後、天正の陣などの兵火により衰退するが、明応年間(1492-1501)、大守河野通宣の招きにより玄室守腋が来住。その後、伊予水軍通康・通総父子の兵乱により焼失した後、通総が寺領を寄進して、玄室守腋を中興開山として再興。その時に現在の山号となる。以来、伊予水軍来島氏の菩提寺として、安楽山大通寺と大通山安楽寺の2カ寺となるが、現在34世を数えるまでになった。
【寺宝】開山大暁禅師木像(県文)/本尊・宝冠の釈迦如来(市文)