【寺院名】竜王山 大岡寺(だいこうじ)

【宗派名】天台宗
【別名】岡観音
【住所】滋賀県甲賀郡水口町京町1-30
【本尊】十一面千手観世音菩薩
【開山】白鳳14年(666)
【開基】僧行基
【由緒】大岡寺は、重要文化財指定の十一面千手観音像を本尊とし、岡観音の名で広く知られている。白鳳14年(685)、僧行基が諸国行脚の際、大岡山に一宇を建て、自ら彫刻した千手観音木像を納めたのが開創だと伝えられている。その後隆盛を極めたが、桃山時代には岡山城築城のため地頭に移され、享保元年(1716)、古城山麓の現在の地に中興開山した。また、交通の要所に位置するため、俳聖松尾芭蕉が訪れて一句を残しているほか、鴨長明など多くの武人や文人が訪れている。現在、本堂の観音堂をはじめとする堂宇のほか、山頂に奥の院があり、山門など随所に重厚な古刹の面影を伝えている。また、放生池、弁天堂周辺は桜と紅葉の名所で、水口八景の1つになっており、観光地としても多くの人々でにぎわい、参拝客も絶えることがない。近江西国第26番札所。
【寺宝】十一面千手観音菩薩立像(国重文)/阿弥陀如来立像(国重文)/寺号額/大般若経600巻/鴨長明発心自刻像/その他、多くの仏像などが所蔵されている。