【寺院名】 多田寺(ただじ)

【宗派名】高野山真言宗
【別名】
【住所】福井県小浜市多田区
【本尊】薬師如来、十一面観世音
【開山】神変菩薩
【開基】勝行上人
【由緒】多田寺は、古来霊峰多太ケ岳とともに役の行者神変菩薩が開いた若狭修験の根本道場であった。今を去る1240年前勝行上人がこの地で壱百日の行願をし、霊異を感じてここに薬師如来、日光、月光、四天王、十二神将等を安置した。諸仏の擁護は、日ごとに顕著になり、遂に天聞に達し、孝謙天皇(在位749-758)より、石山の山号および医王閣の勅額を賜わり寺運は栄えた。同寺にゆかりのある有名人は、古くは坂上田村麻呂、源満仲、その子頼光、曾我兄弟など多数である。特に源満仲は、源氏の武運長久を祈願、この地に長くとどまり、多田の満仲公と呼ばれ、満仲も多田姓を名のり、源氏に多田姓が出来たという。また、同寺は、日本の三薬師といわれ、本尊薬師如来は、特に眼病には霊験が顕著で、目の薬師様として知られており、祈願者は跡を絶たず、現在に至る。
【寺宝】薬師如来--カヤの大木一本造/薬師谷の水--古来健康、長命の霊水/日光・月光菩薩像/多田満仲持念仏/曾我兄弟の墓/大師山遺跡/その他多数。