【寺院名】當麻山 當麻寺奥院(たいまでらおくのいん)

【宗派名】浄土宗
【別名】往生院
【住所】奈良県北葛城郡當麻町當麻1263
【本尊】円光大師
【開山】誓阿上人
【開基】
【由緒】當麻寺は、用明天皇(在位585-587)第3皇子麻呂子親王が御兄聖徳太子の教により創建された寺である。中将姫の當麻曼陀羅、天平時代の東西両塔、日本最古の白鳳時代の梵鐘や石燈籠などで知られている。その當麻寺塔頭奥院は、浄土宗総本山知恩院の「奥之院」として建立された寺である。知恩院第12代誓阿普観上人が知恩院の御本尊として安置されていた法然上人像を、後光厳天皇(在位1352-71)の勅許を得て応安3年(1370)この地に遷座して建立した寺で、以来浄土宗の大和本山として多くの人々の信仰を集め、今日迄護持継承されて来た名刹である。
【寺宝】本堂(重文)、阿弥陀堂、大方丈(重文)、楼門(重文)、庫裡など。今に残る伽藍に往古の宗教活動の偉大さがうかがわれる。また、宝物館に収蔵されている宝物は、知恩院より奉持されてきた法然上人ゆかりの遺品を始め、奥院伝承の貴重な寺宝である。/法然上人像(重文)/倶利伽羅竜蒔絵経箱一合(国宝)/銅造押出三尊佛(重文)/法然上人形状絵巻 48巻(重文)/當麻曼陀羅 1幅(県文)/中将姫絵伝 4幅/十界図屏風(重文)/松蔭硯/その他多数