【寺院名】転法輪山 太子寺(たいしじ)

【宗派名】真宗高田派 本山兼帯所
【別名】
【住所】三重県鈴鹿市三日市2
【本尊】木造聖徳太子孝養像
【開山】聖徳太子
【開基】
【由緒】太子寺は、この地に聖徳太子が如来堂(現如来寺)・太子堂の二区の霊場を建立したことに始まる。その後、親鸞聖人関東より上洛の節此地に立寄られ、高弟の顕智・善然上人が留まられ、終世を念仏弘通のために尽された。なお太子堂は、転法輪山上宮皇院太子寺と称され、真宗高田派11世応真上人の時、本山兼帯所に定められ、真蔵坊(現寿福院)清泉坊(現摂取院)の2坊によって護持されている。如来寺が本尊一光三尊仏脇に顕智上人像を安置してあるのに対し、太子寺は善然上人像(等身の木坐像)を安置している。また第19世円祥上人により文政12年(1829)本山紅葉堂の本尊と同木で刻まれた太子孝養像が前立像として安置されている。なお如来寺、太子寺の北方の小高いところには老松で四囲をめぐらせた顕智、善然両上人のご廟所がある。両上人の徳により、如来寺、太子寺ともに、多くの人々の信仰を集め今日に至る。両寺共に御本尊の御開帳は17年ごとに行なわれる。
【寺宝】善然上人木造坐像(国重文)/南無仏太子像/聖観音像(摂取院)/応真上人奉加帳(寿福院)/善然上人手植「たもの大木」(寿福院)/善然上人手植「五葉の老松」(摂取院)/その他多数あり