【寺院名】仏王山 大山寺(たいさんじ)

【宗派名】真言宗醍醐派 準別格本山
【別名】大山観音
【住所】徳島県板野郡上板町大山
【本尊】千手千眼観自在菩薩
【開山】
【開基】西範僧都
【由緒】大山寺は1450余年前開かれた阿波仏法最初の寺院である。後に弘法大師阿波入国の際、密教道場に最適の場所として山号を仏王山と名づけ、印度の須弥山にちなんで大山寺と名づけ、現地に移転し堂塔を整え、恵果和尚より授かった千手観音菩薩を奉安し、大山寺を拠点に四国霊場を開創した。寿永3年(1184)源義経が屋島合戦に向う途中、大山寺に勝利を祈願し、戦勝後に三宝荒神像などを寄進、髪懸堂を建立した。元仁元年(1224)には土御門上皇も御登嶺になり、祈願所と定めた。また蜂須賀公の信仰も厚く3代忠英は諸堂の修理をして祈願所とし、七代宗員は梵鐘を寄進した。現在の大師堂も藩主の命により文久3年(1863)再建されたもので、神変大菩薩聖宝理源大師も国守の寄進したものである。以来一般庶民の尊崇も厚く、縁結びと開運の祈願の寺として知られている。
【寺宝】経筒(重文)/千手観世音菩薩(弘法大師筆)/波切不動尊(弘法大師筆)/黒岩大権現堂/三宝荒神王/縁の神王/老桜・大楓・大杉・技垂銀杏(町の天然記念物)/その他多数