【寺院名】医王山 総持寺(そうじじ)

【宗派名】真言宗豊山派
【別名】
【住所】滋賀県長浜市宮司町
【本尊】薬師如来
【開山】実済法印
【開基】行基菩薩
【由緒】総持寺は行基菩薩が国分寺の試寺として開かれたのが始まりで、室町時代に実済法印が後花園天皇(在位1308-18)の勅願と、足利義教公から600石の朱印を賜り諸堂宇を建立した。それ以降、京極家浅井家の保護を受けていたが、姉川の合戦(1570年)の頃、信長の兵火に遭い、七堂伽藍は全部焼失した。本尊である薬師如来像は、賤ケ岳で戦傷した永沢四郎衛門が仏の加護に感謝して菅山寺に奉納した尊像を、井伊直興公が廚子と須弥坦を寄進して勧請した仏であると言われている。また、古来より真言宗豊山派の地方本山として末寺40数カ寺を持ち、全ての儀式は智豊両本山と少しも異なることがなかった。殊に学問所として栄え、長谷寺の管長に昇座する寺格をもっていた。この寺の小堀遠州名勝指定庭園は、江戸初期の池泉回遊式庭園で四季おりおりの美しさを見せている。殊に5月には千株の杜丹が咲き境内は賑わう。西国薬師霊場第31番札所。
【寺宝】木像聖観音(重文)/絹本著色愛染明王(重文)/建造物・仁王門(県文)/花卉文片面磬(県文)/古文書(市文)