【寺院名】遠景山 そうけんじ (そうけんじ)

【宗派名】臨濟宗妙心寺派
【別名】
【住所】滋賀県蒲生郡安土町
【本尊】十一面観音
【開山】正仲剛可
【開基】織田信長
【由緒】そうけんじは、安土城築城のとき、信長公が鈴鹿山麓の江雲寺を安土山に移築し、自らの菩提寺にしたのが始まりであると伝えられる。しかし、徳川末期の安政元年(1854)災火で焼失してしまい、今は礎石だけが三重塔の北に残っている。その後、仮本堂が大手門跡近くに建てられた。臨済宗妙心寺派の禅寺で信長公が愛用した鉄鐔「まけずのつば」や当時の金貨、定紋入りの陣羽織などを保存している。山の中腹に見える三重塔と、百々橋口にある「安土城趾」の石碑よりしばらく登った所にある楼門は、ともに信長公により天正年間(1573-92)に甲賀から移したもので、三重塔の棟木には「享徳三年(1454年)建立、天文二十四年(1555年)修理」の墨書があったことなどから、室町時代の建物と言われている。また、天正11年(1583)豊臣秀吉によって建てられた本廟には、信長公の遺品が埋葬されている。
【寺宝】三重塔(重文)/楼門(重文)/木造金剛二力士像(重文)/信長公所用の鉄鐔をはじめとする宝物は、現在「近江風土記の丘」へ出陳中 ※安土城天守閣跡地から昭和15年天守台入口の石段が発掘され、城郭研究者らの訪れが多い。