【寺院名】幡川山 禅林寺(ぜんりんじ)

【宗派名】高野山真言宗
【別名】ぼけよけの寺
【住所】和歌山県海南市幡川424
【本尊】薬師如来
【開山】為光上人
【開基】
【由緒】禅林寺は、俗に幡川薬師と称せられ、聖武天皇(在位724-49)の勅願によって唐(中国)の青竜寺為光上人によって開基された寺で、法統連綿1200有余年の歴史を誇る海南随一の名刹である。本尊薬師如来は唐山七仏の一体を為光上人が携えて来たものであると伝えられる。天正13年(1585)、豊臣秀吉南征の兵火にかかり、七堂伽藍の精舎が全焼するという非運にあったがその後、中ノ坊秀慶法印により再興され、以来その法燈を継承し続けている。所蔵されている古文書は、後村上天皇(在位1339-68)の御綸旨をはじめ、平安末期の一筆大般若経、室町時代の大野郷年貢帳等、百数十点を有する。付近には、コッテ滝、メウシ滝の2瀑があり、幽境を醸し出している。また、禅林寺は紀伊之国十三仏霊場第7番札所、ぼけよけ二十四霊場第3番札所、西国薬師第12番札所、高野長峯第1番札所であるなど、人々の信仰を集めている。
【寺宝】古文書(県文)/本尊薬師如来/禅林寺文書/目薬井戸/コッテ滝・牡牛滝/メウシ滝・牝牛滝/その他多数