【寺院名】小西山 禅定寺(ぜんじょうじ)

【宗派名】臨済宗天竜寺派 二等地
【別名】小西の観音さん
【住所】京都府中郡峰山町字小西472
【本尊】聖観世音菩薩
【開山】天了玄甫和尚
【開基】
【由緒】禅定寺は臨済宗天龍寺派に属する名刹で、山号を小西山と号す。別名を小西の観音さん、またはちりめん寺と称す。ちりめん寺と称するいわれには、有名な話が残されている。享保初年(1716)に、城下の織元森田治郎兵衛(屋号は絹屋佐平治)が、西陣の柳条ちりめんを織りたいと念願し、友人羽尻一九らに励まされて西陣に行き、織屋に奉公して「織り方の研究」をした。峰山へ帰って試したがうまくゆかず、近くの禅定寺に行って、聖観世音に断食祈願し、霊感を得て、ついに享保5年(1720)丹後ちりめんを織ることに成功したという。治郎兵衛は成功した製品の一片を禅定寺に納め、現在、寺宝として所蔵されている。また、峰山に「丹後ちりめん始祖・森田治郎兵衛翁発祥地」の碑が建てられている。
【寺宝】本尊聖観音菩薩/仁王像/丹後ちりめんの布片(初めて織られたもの)/その他