【寺院名】艮場山 善勝寺(ぜんしょうじ)

【宗派名】天台宗 五等寺
【別名】
【住所】群馬県前橋市端気町乙337
【本尊】鉄造阿弥陀如来
【開山】
【開基】勝道上人
【由緒】善勝寺は往古、勝道上人の草創と伝えられ、大治4年(1129)聖慶法師という僧が薬師如来の尊像を安置した。正嘉2年(1258)、天台の僧覚山が住職であった時、北条時頼が訪れ僧と語り、その高風を悦んで田百畝を寄進した。その後、永享3年(1431)僧円祐が再び寺院を建立し、徳取山慧雲院と名付け、自観寺と称した。天文年間(1532-55)長野左衛門尉が寺に陣して合戦に奇勝を得、よって寺号を善勝寺と改称した。永禄5年(1562)には前橋城代北条高広が深く同寺に帰依し、寺が前橋城の鬼門に相当したので艮場山と改め、永楽銭を寄進した。慶安2年(1649)、徳川家光より朱印25石を賜わり、代々更改して明治維新まで及んだ。伽藍は文化12年(1815)炎上し、その後慶応2年(1866)にも火災に遭い、現在の堂宇は昭和12年(1937)客殿兼本堂、昭和54年7月本堂の建造である。また、重要文化財収蔵庫は、昭和40年国、県、市、及び檀徒の協力により建立された。
【寺宝】鉄造阿弥陀如来(国重文) 高さ2尺9寸。背面に「仁治四年(1243年)二月日、大勧進僧心禅、為法界衆生平等利益也」の銘が鋳出してある。その面貌は鉄造とは思われない程細かな技工を見せ、優雅な相好を現わしている。/その他多数