【寺院名】東山 泉涌寺(せんにゅうじ)

【宗派名】真言宗泉涌寺派 総本山
【別名】御寺
【住所】京都府京都市東山区泉涌寺山内町27
【本尊】三尊佛(釈迦如来・阿弥陀如来・弥勒菩薩)
【開山】律師
【開基】
【由緒】弘法大師が天長年間(824-34)、この地に草庵を結び法輪寺と名づけられ、後に仙遊寺と改称される。順徳天皇の建保6年(1218)に俊律師が中原信房からこの聖地を付与され、大宗の法規に則って大伽藍を造営したとき、境内に新しい清泉が涌出したので寺号を泉涌寺と改めた。開山俊律師は13年間入宗求法し、顕密両乗の蘊奥を究めて帰朝。同山にて戒律復興に努められ、北京律の祖と仰がれた。これによって、後鳥羽、順徳、後高倉の三上皇が大師について受戒されるに至り、俊律師の滅後も、皇室の帰依は益々厚くなり、四条天皇は俊律師の御転生と称され、仁治3年(1242)正月、崩御の際には山陵も同寺に造営され、それより歴代の御陵墓が次々と境内に設けられるようになった。皇室の御香華院として、700年間特別の崇敬と殊遇を賜り現在に至る。
【寺宝】本坊書院(京都御所里御殿の移築)/楊貴妃観音/泉涌寺勧縁疏、附法状(以上国宝)/その他、仏殿、大門、開山堂など重文多数有。皇室から賜った宝物も数多い。