【寺院名】大宝山 千光寺(せんこうじ)

【宗派名】真言宗単立
【別名】
【住所】広島県尾道市東土堂町15-1
【本尊】十一面千手観世音菩薩
【開山】不詳
【開基】大同元年
【由緒】千光寺の開基は大同元年(806)、中興は多田満仲公宿願によって造立されたと伝えられている。本尊の十一面千手観世音菩薩は聖徳太子の御作であり、俗に火伏せの観音とも言い、多田満仲公が深く信仰していた守本尊である。300年前までは城主杉原民部太夫元恒の守本尊、毘沙門天を安置する三重の宝塔があったが、山上より大石が落ちて崩壊し、その宝塔の跡が現在の護摩堂である。本堂の横には玉の岩、または烏帽子岩、宝珠岩とも呼ばれる大岩があり、この岩は「昔、この岩の上に宝珠あり、夜毎に異光を放ち、遥かに海上を照らせし」という伝説によるもので、千光寺、大宝山という名称もこの古説より始まると言われている。また明治27年(1894)、住職多田實圓和尚は参詣者誘致のため公園の設置を企画し、共楽園を完成した。後に尾道市に寄附し、千光寺公園と改め今日に至る。
【寺宝】須弥壇(市重文)/石造逆修塔 2基(市重文)/石造阿弥陀三尊像(市重文)/阿弥陀如来像(市重文)/地蔵菩薩像(市重文)/不動明王像(市重文)/その他多数