【寺院名】岩屋山 石龕寺(せきがんじ)

【宗派名】高野山真言宗
【別名】
【住所】兵庫県氷上郡山南町岩屋2
【本尊】毘沙門天
【開山】
【開基】聖徳太子
【由緒】石龕寺は、用明天皇の丁未の年(587)、聖徳太子がこの地に来て一宇の小堂を建て毘沙門天を本尊として祀ったのが始まりである。平安時代の山岳仏教振興とともに同寺も次第に信仰を集めていき、鎌倉時代には、今も残る一山の表門・仁王門が創建され、その後、南北朝時代になると足利氏の厚い帰依を受け、特に足利尊氏の信心は深かった。室町時代は、同寺の黄金時代で寺運は栄えていたが、戦国時代後に戦火に遭い、仁王門を残すのみとなったが、江戸時代僧明覚により再興され、範栄法師により今日の基礎がつくられた。その後、衰微した石龕寺の境内も明治時代後になって徐々に整備され、一山のかつての本堂であった奥の院の石窟も長い間放置されていたが、昭和53年(1978)に復興されるなど、一山は昭和の大改修をなしとげ、昔にまさるとも劣らぬ姿になり現在に至っている。
【寺宝】金剛力士像 2体(国重文)/建武4年(1337)の鰐口(県重文)/足利尊氏御教書(町文)/町石(県重文)/木造額(県重文)/両界曼荼羅版木(県重文)/永享11年(1439)の鰐口(町文)/金剛鈴(県重文)/その他多数あり