【寺院名】應海山 棲真寺(せいしんじ)

【宗派名】臨済宗妙心寺 六等地三
【別名】
【住所】広島県賀茂郡大和町大字平坂2033
【本尊】千手観音
【開山】仏照白雲恵暁禅師大和尚
【開基】土肥次郎実平
【由緒】應海山棲真寺は臨済宗妙心寺の末寺である。源頼朝の家臣土肥次郎實平は、中国5カ国の総追捕使に任ぜられ、備後の国に勢力を築いた。後、将軍頼朝公の子女が實平の息弥太郎遠平の夫人となり、ますます繁栄した。しかし夫人は年若くしてこの世を去った。よって土肥實平は、承久元年(1219)夫人の3回忌に当りその追善供養のため七堂伽藍を建立し、千手観音の尊像を安置し、永く夫人の冥福を修することとした。これが棲真寺の創建である。さらに弘安2年(1279)学徳兼備の名僧白雲恵暁禅師が住するに及び、寺運は繁栄するに至った。その後、興亡盛衰を経て400年の後、無住20有余年も続き院宇むなしく荒廃した。ところが、元和8年(1662)江州から来た名僧仲芳禅師が寺の再興に全力を尽くし、法灯は再び斯界に輝いた。それより仲芳禅師を中興の祖と仰いで、今尚その遺徳を追慕せられている。
【寺宝】千手大悲観音像二十八部衆(県重文)の内現存するものは次の13体 乾閲婆王、金色孔雀王、散指大将、帝釈天、阿修羅王、摩醯首羅王、密遮金剛力王、金比羅王、大梵天王、迦楼羅王、毘楼博叉、満善車王、沙 羅王