【寺院名】天竜山 常楽寺(じょうらくじ)

【宗派名】西山浄土宗
【別名】
【住所】愛知県半田市東郷町2丁目41番地
【本尊】阿弥陀如来(重文)
【開山】空観栄覚上人
【開基】
【由緒】常楽寺は、法然上人第8世の法孫空観栄覚上人が諸国遊化の途次、この地に応仁の乱(1467-77)戦没者供養のため一宇建立発願、天台宗仏性寺を改めて天竜山常楽寺としたのが同寺のはじまりである。第8世典空顕朗上人は、徳川家康(1542-1616)といとこの間柄であったため、家康より、永禄3年(1560:桶狭間戦)、天正10年(1582:本能寺の変)、同17年(1589:上洛の途次)と3度の来山があり、御朱印寺領58石3斗余を賜ったのをはじめ、当時の拝領品である鞍・鐙も授かり、現存されている。大正13年(1924)、不慮の火災により諸堂は灰燼に帰してしまい、本堂をはじめ庫裡書院等歴史的建築物を失ったことは惜しみてなお余りあることであった。爾来、檀信徒らの努力が実り、本堂、庫裡、玄関、書院、その他今見るごとく立派に再建され、昭和15年(1940)落慶遷座大法要を厳修した。
【寺宝】阿弥陀如来(重文)/毘沙門天画像/住蓮房血流名号/由緒案文/鶴亀茶碗・鞍・鐙(家康より拝領)/鷺雁双幅/その他多数の寺宝あり。本堂正面の松は、家康手植のもので、同寺の歴史を物語っている。