【寺院名】多聞山 常念寺(じょうねんじ)

【宗派名】天台真盛宗
【別名】
【住所】京都府相楽郡加茂町大字里小字小田22
【本尊】阿弥陀如来
【開山】真盛上人
【開基】盛憲
【由緒】常念寺は円阿彌を本願に、天台真盛宗開祖真盛上人(1443-95)を開山として建立された。年代は不明だが真盛上人滅後間もない頃、盛憲上人が遷化された天文4年(1535)の間であるといわれている。真盛上人が伊賀上野の西蓮寺で念佛会を終えて都へ帰る途中、この地の地蔵堂にて念佛の法話をされ、それを聞いて感激した東大寺大講堂の大勧進栄俊が真盛上人の弟子になり、名を盛憲と改め、念佛信仰を広めるため、船屋の地に常念寺を創建する。元和6年(1620)には大阪城修築のため藤堂高虎が常念寺に滞在する。その後70年間浄土宗となるが裁判の末、宝永元年(1704)に天台真盛宗に戻る。正徳2年(1712)には大洪水に遭うが、寺檀の協力により同4年にこの地に移り、借り堂を建てて仏様をお祀りし、現在に至る。近年は庫裏を改築し、4代目の釣鐘や弁天堂も出来て寺観が変わる。真盛上人五百回御遠忌事業として本堂の新築と境内整備工事が進められ、本堂の完成は平成8年春の予定である。
【寺宝】絹本着色仏涅槃図(国重文)/閻魔王十体と伴尊三体(府登録文化財)/阿弥陀如来像/釈迦三尊像/地蔵菩薩像/十一面観音像/大黒天像/念佛供養石塔/その他多数あり